薄井 隆夫

樹木が空間を占める光景と出会うとき、枝葉の隙間からのぞく背景の断片がことさら美しく見えることがある。

水鏡をモチーフとし、「うつるけしき」と題された作品では、植物と背景は反転して互いの存在を際立たせるように表され、

自然の風景の新たな姿を垣間見せてくれる。